病気紹介

心雑音って?

2022/02/21/

正常な心音は、心臓の弁の開閉に伴って、
Ⅰ音(主に僧帽弁、三尖弁の閉鎖時の音)及び、
Ⅱ音(主に大動脈弁、肺動脈弁の閉鎖時の音)
が聞こえます。

「心雑音」とは、心臓内で血液の逆流や、乱流が起こることによって主に発生します。

ワンちゃんの心雑音で最も遭遇頻度が多いのは、高齢の小型犬で多い僧帽弁閉鎖不全症で聞こえる、全収縮期雑音(逆流性収縮期雑音)です。
これは、心室が収縮する際に心室内の血液が心房に逆流することで生じる心雑音です。
※僧帽弁閉鎖不全症について、詳しくはこちら
※僧帽弁閉鎖不全症の症例紹介はこちら

若齢のワンちゃん・ネコちゃんで心雑音が聞こえる場合は、
・先天性⼼疾患(⼼房/⼼室中隔⽋損症・動脈管開存症・肺/⼤動脈狭窄症等)による雑音や、
・無害性雑⾳(若齢の動物では血流速度が速いため、生理的な雑⾳がきこえることがある)
が聴取される場合があります。

ネコちゃんの心臓病で最も多い、肥大型心筋症では心雑音がみられるのは63.8%と言われています。肥大型心筋症の22%では聴診での異常が全く認められない為、雑音がなくても心疾患の可能性は除外できません。
また、ネコちゃんでは⼼雑⾳があっても⼼疾患ではないこともあります。
※猫の肥大型心筋症について詳しくはこちら

若齢動物での心雑音や、猫の心雑音が、病的かどうかの判断には、超音波検査等の⼼臓の検査が必要です。
⼼疾患で症状が出る場合は基本的に末期の状態になっていることが多く、症状が出たら予後は⾮常に厳しいものとなります。

動物病院を受診して、「心雑音がある」と言われた場合や、ネコちゃんでは心雑音がなくても、定期的に心臓の検診を受けていただくことをお勧めします。

当院では隔週で循環器診療を行っております。
気になる症状がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

足立区東和にある亀有東和動物病院。
足立区東和、中川、大谷田、谷中、葛飾区亀有から多くの方にお越しいただいております。
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