【症例紹介】乳腺腫瘍
腫瘍科
2021/07/15/
・術前
症例
動物種:犬
品種:トイプードル
性別:未避妊メス
年齢:12歳1か月
体重:6.68kg
主訴
お腹にしこりがある。
検査
身体検査で右第3乳腺及び第5乳腺、左第5乳腺にしこりを認めた為、FNA(穿刺吸引細胞診)検査を実施。
乳腺腫瘍が疑われた為、乳腺の摘出術を行うこととなった。
診断
乳腺腫瘍
病理検査の結果、良性であり、マージンも良好とされた。
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治療
右第3~5乳腺の区域切除及び左第5乳腺の部分切除術を実施。
・術後
術後の体調も良く、経過良好。
抜糸を行い、現在経過観察中。
先生から一言
ワンちゃんの乳腺腫瘍の良性、悪性の比率は50%と言われておりますが、この症例は幸い良性で、術後経過も良好です。
術前に行う細胞診検査では、乳腺腫瘍であることは分かりますが、悪性、良性の判断はできません。
悪性、良性の判断は手術で摘出した腫瘍の病理検査によって確定診断されます。
もし悪性であった場合、転移してしまう可能性がありますので、胸部のしこりを見つけた場合、やはり早期に検査、手術を行うことが望ましいです。
また、早期の避妊手術により予防できる腫瘍ですので、生後6ヶ月を過ぎたら早めの避妊手術をお勧めします。
体にしこりがある等、気になることがありましたら、お気軽に獣医師までご相談ください。
参考写真
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