2021/10/21 (木) 16:19 18時30分まで診療中です。

ニュース

猫のアトピー性皮膚炎ってどんな病気?

2021/07/17/

さて、本日は病気について解説いたします。
今回は「猫のアトピー性皮膚炎」。
猫のアトピー性皮膚炎とはどのような病気なのでしょうか?
また検査や治療はどのように行うのでしょうか?
是非ご一読ください。

猫のアトピー性皮膚炎とは

猫のアトピー性皮膚炎は、
・過敏性皮膚炎
・非ノミ非食物誘発性過敏性皮膚炎
・猫アトピー様皮膚炎
など、様々な呼び方があります。ここでは分かりやすくする為、猫のアトピー性皮膚炎と呼びます。

特徴

猫のアトピー性皮膚炎は、まだまだ分かっていないことが多い病気です。
その中でもいくつか特徴があります。

・遺伝的?…アビシニアンに多いと言われていますが、明確には分かっていません。
     62%が3歳までに発症しますが、22%は7歳以降に発症すると言われています。
     完治は難しく、慢性的に付き合っていかなければならないと考えられます。

炎症があり、痒みがあるのが最大の特徴です。
皮膚の病変は、グルーミング、自傷により大きな影響を受けます。症状は多様ですが、特徴的な皮膚反応パターンが以下の4つです。

1.自己誘発性対称性脱毛
  腹部や四肢、体幹部に多い。舐め続けることでできる脱毛。
2.頭部・頚部掻把痕
  頭部や頸部を重度に掻き壊してしまう。
  猫の耳介の背側や、下顎には肥満細胞(アレルギーに関わる、ヒスタミンという痒み物質を出す細胞)が多い。
  また毛が薄く抗原に暴露されやすい為、症状が出やすいと考えられている。
3.粟粒性皮膚炎
  犬や人では認められないパターン。
  小さな痂疲が付着した丘疹が顔面、頭部や全身にみられることもある。
4.好酸球性肉芽腫群(無痛性潰瘍、好酸球性局面、好酸球性肉芽腫)
  表皮が分厚くなり、好酸球(アレルギーに関わる、炎症を起こす細胞)が多く認められる。

その他、呼吸器や眼の症状…鼻炎、結膜炎を起こすこともあります。

診断

かゆみや炎症がある猫の皮膚疾患から
・外部寄生虫(ノミやダニ等)
・感染症(細菌やカビ等)
・食物アレルギー
等を除外し、環境抗原への過敏反応と考えられる皮膚疾患がアトピー性皮膚炎と考えられます。

更に、以下の10項目のうち6項目に合致していると、感度90%、特異度83%で猫のアトピー性皮膚炎と診断できます。
・初発時に痒み
・自己誘発性対称性脱毛、頭部・頚部掻把痕、粟粒性皮膚炎、好酸球性肉芽腫群のうち2つ以上を示す
・2か所以上の病変
・主な病変が粟粒性皮膚炎
・好酸球性皮膚炎、左右対称性脱毛、あるいは頭部、顔面、口唇、耳、頸部のびらん、潰瘍
・臀部、尾部、あるいは後肢に非対称性脱毛
・腹部に左右対称性脱毛
・前肢にびらん、潰瘍病変がない
・胸部や腋下に病変がない
・結節や腫瘍がない

治療

・全身療法
 ・コルチコステロイド剤
 ・シクロスポリン(免疫抑制剤)
 ・抗ヒスタミン剤
 等を、重症度や本人の性格(薬が飲めるかどうか)等に合わせて使用します。
 
・その他
その子の状態に合わせて、外用薬の塗布、スキンケア、生活環境の改善(掃除、ストレス軽減)、サプリメントの使用等を検討していきます。

先生から一言

アトピー性皮膚炎は、長期間の管理が必要で、一度症状が治まっても繰り返すことも多い疾患です。適切にお薬を使いながら付き合っていく必要があります。
猫ちゃんが体を痒がっている等、お困りのことがありましたら獣医師までお気軽にご相談ください。

いかがでしたか?
おウチの猫ちゃんが皮膚を掻いたり舐めたりしているなど、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

足立区東和にある亀有東和動物病院。
足立区東和、中川、大谷田、谷中、葛飾区亀有から多くの方にお越しいただいております。
ご予約・お問い合わせはLINE(https://lin.ee/7waSgKr)またはお電話(03-5856-1412)よりどうぞ!

前のページに戻る

こちらから今すぐご予約!

診療時間を見る