病気紹介

新しくワンちゃんを迎え入れた方へ

2021/11/01/

ワンちゃんの健康管理や長生きの為には、様々な病気の予防や健診を行っていただく必要があります。
初めてワンちゃんをお家に迎えるという方も、すでに経験のある方も、色々とやるべきことがあり、何をいつ行ったらいいの?と迷われることもあるのではないでしょうか。
主に当院でお勧めしているものは以下のものがありますので、忘れずに行ってあげましょう。

混合ワクチン

当院では6種と8種があり、生活様式や行動範囲により、どちらを打つかご相談して決めていきます。
初回と2回目は6種の接種をお勧めします。
・初年度:生後8週(2か月)齢以降に1回目
 →4週間後に2回目
 →4週間後に3回目(初年度最後の混合ワクチンが16週齢以降になるよう推奨されています)
・翌年以降は1年に1回追加接種

狂犬病ワクチン

狂犬病ウイルスによる全ての哺乳類に感染する人獣共通感染症です。
発症すると神経症状を示し、致死率は100%です。
日本や一部地域を除いて全世界に分布しており、2004年において世界における狂犬病による死亡者数は55,000人と報告されています。
・初年度:生後91日以降の犬の所有者は犬を取得してから30日以内に狂犬病予防接種を受けさせることが義務付けられています。(狂犬病予防法第四条)
(生後90日以内の犬を取得した場合は生後90日を経過した日から30日以内。)
・翌年以降:犬の所有者は年に1回、狂犬病予防接種を所有する犬に受けさせることが義務付けられています。(狂犬病予防法第五条)
狂犬病予防接種を4月1日から6月30日までの間に一回受けさせなければならない。(狂犬病予防法施行規則第十一条)
ただし、3月2日以降において既に狂犬病の予防注射を受けた犬については、この限りでない、とされています。

フィラリア予防

フィラリア症は蚊が媒介する感染症で、ワンちゃんの心臓に細長い虫が寄生してしまう病気です。
多数寄生すると心不全を起こし、死に至る病気です。
蚊がみられ始めて1か月以内~蚊がみられなくなって1か月後まで、駆虫薬を毎月投薬することで予防ができますので、しっかり行ってあげましょう。

・投薬期間:5月末頃~12月初旬まで(7~8回)

ノミ、マダニ予防

◉ノミ
犬・猫におけるノミ症の原因の大半は、ネコノミというノミが原因で、ネコノミといっても猫、犬、ヒト、ネズミ、ニワトリ等様々な動物に寄生します。
吸血されることで痒みを生じたり、ノミアレルギー性皮膚炎を起こしたりする直接的な被害に加え、瓜実条虫という消化管寄生虫や、猫ひっかき病の原因となるリケッチアという微生物を媒介したり、様々な被害があります。
ノミの発育に最適な条件(温度:24-32℃, 湿度:78-80%)となる6月-9月の間に最も活動的になりますが、気温が13℃以上であれば発育可能な為、温暖な室内であれば通年で活動可能です。

◉マダニ
吸血による掻痒感等の直接的な被害に加え、犬の赤血球に寄生して貧血等を起こすバベシア症や、人でも被害が報告されている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)も媒介します。マダニも春~夏に最も被害の件数が増えますが、通年で活動可能と言われています。

・投薬期間:一年中が理想的。
      少なくとも3月~12月。

避妊、去勢手術

男の子は5~6か月、女の子は6~8か月で性成熟し、初回の発情を迎えると言われています。
◉男の子
性成熟すると、尿をあちこちにかけるマーキングが始まったり、男性ホルモンの影響で攻撃性が強く出る可能性があります。
また、高齢になると男性ホルモンの影響により、前立腺肥大、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫等の病気になりやすくなります。

◉女の子
中高齢になると、子宮に膿が溜まる子宮蓄膿症や、乳腺腫瘍になりやすくなります。初回発情前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍を99%予防できると言われており、2回目発情の前だと92%、2回目発情以降だと74%予防でき、2歳以降ではその予防効果はほぼなくなると言われています。

・実施時期:6か月齢を過ぎたらなるべく早く

避妊去勢手術について、詳しくはこちら

健康診断

ワンちゃんは1歳で人間にとっての18歳程になると言われています。
1歳を過ぎると、小型~中型犬では1年で人間にとっての4歳分、大型犬では7歳分歳を重ねると考えられています。
人間が毎年健康診断をするように、犬も定期的な健康診断をすることで、病気の早期発見、早期治療につながり、元気な時の基準値を知ることも出来ます。
実施する項目としては、視診、触診、聴診、血液検査、レントゲン検査、腹部超音波検査、尿検査、糞便検査などがあります。年齢や症状に合わせて、どの項目を行うか相談していきます。
・実施の目安:0歳~6歳(小型~中型犬で人間での0歳~40代前半)…1年に1回。
       7歳以降(小型~中型犬で人間の40代後半以降)…1年に2回。

最後に

このように様々な予防についての概要をお伝えしましたが、その子の体質等によって一般的な方法と異なるプランをお勧めする場合もあります。
その子にとって最適な方法をご提案しますので、詳しくは獣医師までお気軽にお問い合わせください。

 

足立区東和にある亀有東和動物病院。
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