【症例紹介】精巣腫瘍
腫瘍科
2021/09/01/
・術前
症例
動物種:犬
品種:マルチーズ
性別:未去勢オス
年齢:8歳6か月
体重:4.6kg
主訴
昨日、左の精巣が大きいことに気づいた。
検査と治療方針
・身体検査
左精巣の腫脹が認められた。
・治療方針
飼い主様とご相談の上、左右精巣の摘出手術(去勢手術)を別日に実施し、摘出した精巣で病理検査を行うこととした。
治療
麻酔前検査として血液検査、胸部レントゲン検査を実施した上で、左右精巣の摘出手術(去勢手術)を実施。
術前写真:左精巣の腫脹が認められる
術後写真
診断
左精巣:間(ライディッヒ)細胞腫
良性であり、去勢により治癒する腫瘍との診断。
・術後
術後の体調も良く、経過良好。
抜糸を行い、現在経過観察中。
術後2週間:抜糸前
抜糸後
先生から一言
去勢手術をしていない高齢のワンちゃんですと、時折このように精巣が腫瘍化してしまうことがあります。
幸いこの患者様は早期に発見し、すぐに去勢手術を実施され、良性という結果でした。
精巣腫瘍の中には、少ない確率ですが転移してしまうものもあります。
精巣腫瘍は去勢手術によって確実に予防のできる腫瘍ですので、やはり生後6ヶ月を過ぎたワンちゃんは、去勢手術を検討していただくことをお勧めします。
ワンちゃんの体調や予防について等、気になる事がございましたら獣医師までお気軽にご相談ください。
足立区東和にある亀有東和動物病院。
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