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症例紹介

【症例紹介】犬アトピー性皮膚炎

2022/04/06/

症例

動物種:犬
品種:チワワ
性別:未去勢オス
年齢:15歳

主訴・経過

体を痒がっているという主訴でご来院。

少なくとも6歳頃からは痒みがあった。
8か月前まではステロイド剤の内服で痒みをコントロールできていた。
しばらく薬が切れて、カラーをしないと股が血だらけになるくらい掻いた。
今は1日中ずっとカラーをしている。
4か月前にオクラシチニブ(アポキル:かゆみ止めの薬)を処方されたが、1日2回飲んでも効果がなかった。
食事は低アレルギー食を7年前からずっと食べている。
ノミ・マダニ予防はしている。

身体検査

両側後肢~下腹部に紅斑(赤み)、丘疹(ブツブツ)あり。
下腹部の重度の色素沈着(皮膚の黒色化)を認めた。


写真:初診時の内股の様子

検査

・皮膚スタンプ検査
球菌、変性好中球多数あり。

診断

細菌性皮膚炎
ステロイドで改善する痒みの既往歴や、皮疹の分布等から、根底にアレルギー性皮膚炎の存在を疑った。

治療

・抗生剤内服、オクラシチニブ(アポキル) 1日2回内服
・薬用抗菌シャンプー

【初診から3週間後】
・問診  :痒みはほとんどない。カラーを外しても掻かない。
・身体検査:全身皮膚に発赤なし
・治療  :オクラシチニブ 1日1回に減量

【初診から2か月】

・問診  :痒みなし
・身体検査:皮膚の発赤なし
・治療  :オクラシチニブ 1日1回 
     経過良好の為投与量を減らし、痒みがなければ投薬は1日おきにしてもらった。

【初診から5か月】

・問診  :痒みなし
・身体検査:皮膚の発赤なし
・治療  :オクラシチニブを徐々に減量し、現在は投薬しなくても痒みなし。

先生から一言

この子は、初診時は皮膚に細菌感染を起こしている状態だったので、まずは細菌感染のコントロールから行いました。
その後は、根底にあると考えられるアレルギー性皮膚炎に対する治療を行いました。
4か月前にオクラシチニブ(アポキル)を処方されたが、1日2回飲んでも効果がなかったとのことでしたが、皮膚の二次感染をコントロールすると、しっかりかゆみ止めの効果がみられました。
抗アレルギー薬にはいくつか種類がありますが、この子は、ステロイドのような全身性の副作用が少なく、痒み神経の伝達を阻害する分子標的薬、オクラシチニブを使用し、痒みのコントロールを行いました。
それまでの間ずっとエリザベスカラーを外せなかった子が、カラーを外せるようになってくれたとのことで、生活の質を上げることができたのではないかと思います。

犬アトピー性皮膚炎は完治することは難しい為、うまく付き合っていくことが必要です。
内服、外用薬、シャンプー、食事等、様々な治療を組み合わせて行います。
ある特定の薬のみで、全ての犬の治療ができる訳ではなく、アトピーの重症度や基礎疾患も様々なので、症状や状況に応じて、その子その子に適した治療を行う必要があります。
治療には様々な選択肢がありますので、ご家族と相談させていただきながら治療を行います。

皮膚が赤い、皮膚を掻いたり舐めたりしている、治療すると良くなるけど止めるとまたかゆくなる等、ワンちゃんの皮膚について気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

※犬アトピー性皮膚炎について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

足立区東和にある亀有東和動物病院。
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