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症例紹介

【症例紹介】上顎第4前臼歯の破折(歯が折れた)

2022/05/09/

症例

動物種:犬
品種:MIX
性別:避妊メス

主訴

歯磨きをした際に、奥歯が割れていることに気付いた。
触ると痛がり、出血している。

身体検査

左上顎第4前臼歯の破折が認められた。

診断

左上顎第4前臼歯の破折

治療方針

オーナー様とご相談し、破折した歯からの感染予防及び疼痛管理の為、抜歯処置を行うこととした。

治療

左上顎第4前臼歯の抜歯処置を実施。


↑術前写真


↑術後写真


参考写真:分割して抜歯した歯

術式について:上顎第4前臼歯は三根歯といい、根元が3本に分かれている歯なので、そのままでは抜歯できません。
その為、歯を切断できる特殊な機械を用いて、歯を3つに分割し、それぞれの歯を根元から抜歯していきます。
その後、吸収糸という、時間経過とともに自然に吸収される糸で抜歯箇所を縫合しますので、抜糸は必要ありません。

術後経過


写真:術後1か月後健診時
術後は、次の日から食欲もあり、経過良好。
術後1か月後の健診時には歯肉の癒合が認められた。
術後3か月での診察時も食欲活性良好。術部の経過も良好。

獣医師からひとこと

ヒヅメやアキレス腱、固いガムなどは、ペットショップやインターネットで『デンタルケア商品』として売られていますが、これらを咬むことで歯間まで十分に歯垢が取れることはなく、それどころか破折(歯が折れる)の危険性が高く、おすすめできません。
歯垢の除去には、やはり歯ブラシでの毎日の歯磨きが一番です。

万一、歯が折れたり欠けたりしているのを見つけた場合、歯髄(歯の内部の血管、神経が通る部分)からの感染症を起こす可能性がある為、早めに診察を受けていただくことをお勧めします。
治療には抜歯と、歯内療法とよばれる歯を温存する方法があります。
歯内療法に関しては、当院ではできかねますので専門医をご紹介しております。
歯内療法が可能なケースは、破折の発見が早く、破折部が歯冠に限局していて、さらに治療後も定期的な経過観察が可能な場合となります。詳しくは個別にご相談ください。

抜歯をすると、歯を抜いた後も食事が食べられるか、ご心配かと思いますが、犬は本来噛み砕いて食べるのではなく、飲み込んでしまいますので基本的には抜歯をしても食事には影響はありません。

歯の日常ケア方法や、歯が折れた、歯肉が赤い、出血する、歯石の付着が気になるなど歯のトラブルに関して、気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

足立区東和にある亀有東和動物病院。
足立区東和、中川、大谷田、谷中、葛飾区亀有から多くの方にお越しいただいております。
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